ふぐの毒化ルート
1、ふぐ毒はどこから来るのか? 2、毒化ルート表
1、ふぐ毒はどこから来るのか?
ふぐはどの様にして毒化するのであろうか?
ふぐの毒テトロドトキシンは、ふぐ自ら作り出すという内因説と、
餌などから獲得したという外因説に、分かれていましたが、最近の研究では、
ふぐの毒はふぐが自らの体内にて作り出すのではなく、食物連鎖からくる外因説ことが解明されました。
では、ふぐの毒はどこから来るのであろうか?
ふぐの毒テトロドトキシンは、ビブリオ・アルギノリティカス、ビブリオ・ダムセラなどの
海洋細菌が作り出すものと解ってきました。
そして、それらの細菌が、プランクトンなどの小動物にくっついて、
ヒラムシ、ヒモムシ、ヤムシ、カニ類、小型巻貝などの体内に移ります。
又、細菌が直接ヒラムシなどに、寄生、共生したりします。
ふぐたちはそれら毒化した貝類やヒトデ類などを食べて毒化するのです。
ふぐ以外にも、ふぐの毒を持っている生物はいるのであろうか?
先程も言ったように、ふぐの毒テトロドトキシンはふぐ類固有の物ではなく、
自然界に、広く分布しています。
ヤムシ、ヒモムシ、ヒラムシ。
ヒラモミジガイ、トゲモミジガイ等のヒトデ類。
ボウシュウボラ、ハナムシロガイ、アラレガイ、オオナルトボラ、バイ、などの巻き貝。
カブトガニ、スベスベマンジュウガニ。
ツムギハゼ。
カリフォルニアイモリ、中米コスタリカ産の毒カエルなどの両生類。
ヒョウモンダコなどのたこ類。
しかしながら、これらは採取した場所によって、
その毒量や毒の有無は一定していません。
このことから、食物連鎖の結果、以下の表のごとく毒化されるというのが、推測されます。
2、毒化ルート表